SARDANA SOCCER ACADEMY

3才〜|東京都江戸川区サルダーナサッカーアカデミー

vol.16|育てたいチカラ|子どもの“伸びる力”はどう育つのか?(後編)

vol.16|育てたいチカラ|子どもの“伸びる力”はどう育つのか?(後編)

子どもの“伸びる力”はどう育つのか?(後編)
— なぜ海外では“習い事を詰めない”のか? 時間の教育学 —

こんにちは、須賀亮祐です。

前回のブログでは「認知・判断・実行でスクールを選ぶ」という視点をお伝えしましたが、今回はその“もっと奥にある話”について触れていきます。

それは── 「そもそもスクールに通わなくても伸びる子がいる」という事実です。 そしてその共通点は、 “自主的に学び、遊び、練習する力があること”。

今日は、子どもの成長を決める「時間の使い方」について、 海外の事例とともにお伝えします。

スクールに通うことが“悪いわけではない”

まず大前提として、 スクールが悪いという話ではありません。 ぼく自身、スクールでの出会いや学びによって人生が変わった経験もあります。

ただし 「スクールを増やせば伸びる」というのは誤解です。 これは教育学でもスポーツ科学でも、すでに答えが出ている考え方です。

なぜスクールを増やすと“成長機会を奪う”ことがあるのか?

理由はとてもシンプルで、 「外部刺激が増えるほど、子ども自身が考える時間が減る」 からです。

  • 与えられた練習
  • コーチの指示
  • 課題の提供

これらは、一見学びが多いように見えますが、 増えすぎると “自分で選ぶ力” が育ちません。

するとどうなるか?

・何をすればいいか人に聞く
・練習メニューを自分で作れない
・うまくいかない理由を外に探す
・自分の成長を“誰かが決める” と思ってしまう

これはサッカーだけでなく、勉強、仕事、人生すべてに共通します。

人は、自分で選んだものしか本当には伸びない。 これは海外の育成哲学の“共通回答”です。

海外は「子どもの時間」を最重要視している

世界の育成現場では、 子どもの「時間の使い方」を最も重要視しています。

なぜなら “自由時間に何をするか” が、子どもの未来を決めるから。 ここで、いくつかの国の育成指針を紹介します。

海外の育成が“習い事を詰めない”理由

では実際に、世界では「子どもの時間」をどう捉えているのでしょうか?
国ごとの育成方針を見ていくと、共通する考え方が浮かび上がります。

オランダ(KNVB)

オランダサッカー協会は、 育成年代の柱として “自由プレー(Street Football)を最重要” と定義しています。 理由は研究で明確になっていて、

  • 自分で選ぶ
  • 自分で決める
  • 自分で工夫する

この時間が 判断力・創造性・問題解決力をもっとも伸ばす からです。

オランダの育成データでは、「自由プレー量が多い子ほど判断力が高い」という研究結果も出ています。

イングランドFA

イングランドFAが掲げる育成方針は、 “Let Them Play(子どもにプレーさせよう)”

中心にあるのは、

  • 大人が口出ししすぎない
  • 指示を減らす
  • 子どもが答えを見つける時間を奪わない

という哲学。

“考える力” を奪う指導は、成長の天井を下げるとされています。

FCバルセロナ(La Masia)

ラ・マシアの教育コンセプトは、 “Learning by Playing(遊びながら学ぶ)”

なぜか?

  • 子どもは「正解」を与えられると考えなくなる
  • でも「遊び」の中では自然に課題を発見する
  • そのプロセスが“最も定着する学び”になる

と、膨大な研究データが裏付けています。

バルサのコーチはこう言います。

“We don’t give answers. We create questions.”
「答えを与えるのではなく、“問い” をつくる」

北欧(デンマーク・ノルウェー・スウェーデン)

北欧の特徴はなんといっても、 習い事の総時間を“政策として制限している”こと。

  • 週の活動上限を決める
  • 夏休みの活動は禁止
  • 詰め込みを禁止
  • 多くても週2〜3回まで

なぜここまで徹底するのか? 研究で、

  • 練習を詰め込むほど疲労が蓄積し意欲が下がる
  • 自由時間が少ないと自己調整力が育たない
  • 詰め込みはバーンアウトの原因になる

ことがハッキリ出ているからです。

育成年代においては、「量ではなく、自分で選ぶ時間の質」が未来を決める。と定義されています。

これらの事例から見えてくるのは、どの国も共通して「詰め込み」を避けていること。その中心にあるのは “子どもの自立した学び方を育てる” という考えです。

sardanaの子が“スクールに行かなくても伸びる理由”

sardanaの子たちは、本当に自主性が高いです。

・早く来てボールを蹴る
・練習後もずっと遊んでいる
・自分たちで集まってサッカーしている
・「次の練習でこれやりたい」と提案する
・自分で課題を見つけて調べてくる

これは、スクールに行かなくても成長する子の典型です。

つまり “外で学ぶ前に、自分で学ぶ準備が整っている” 子どもたちです。

外部の刺激よりも、 自分で考え、仲間と学び、遊びながら成長するサイクルに入っている。 これこそが理想形です。

最後に:習い事より大切なのは「時間の質」

習い事が多いほど、成長するとは限りません。

大切なのは、

  • その子が主体的に選んでいるか
  • 自分で考える時間があるか
  • 遊びから学ぶ体験があるか
  • 余白が意欲を育てているか

スクールは “補助輪” のような存在であり、成長の主役はいつもその子自身です。

海外の多くの研究がたどり着いた結論は、極めてシンプル。「子どもが自分で選んだ時間が、一番伸びる。」

とはいえ、習い事の数や時間に迷うのは、子どものためを思う親だからこそ。でも本当に伸びる時間は、案外「予定にない時間」だったりします。

sardanaはこれからも、その“伸びる時間” をいちばん大切にするクラブでありたいと思っています。

それでは今日はこの辺で。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

このブログが、子どもたちの未来を考えるヒントになってくれたら嬉しいです。

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保護者の方々から寄せられたお声

始めた当初より、ポジションや戦術など理解し練習に参加している姿をみて頑張っているなと感じました。また、練習を見に行った際、練習後のグランド整備などを進んでしていて成長しているなと思いました。
自分の意見を言うだけでなく、みんなが楽しく出来るにはどうしたらいいか考えて行動に移すようになって成長を感じます。上手く話し合いが出来なかったと帰宅後反省したり試行錯誤してる様子がすごいなと感じます。
試合中、仲間のミスを励ますような声がけができていると聞きました。