vol.22|世界のサッカー|江戸川区で体験できる”世界のサッカー”選手が“自分で考える国”の共通点
“自分で考える国”の共通点
—「何回言ったらわかるんだ!」が生まれない理由 —

こんにちは、須賀亮祐です。
今日は、オランダ、スペイン、イングランドなど“考える選手を育てる国”の共通点について書きます。
そしてその核心は──
「失敗の捉え方」と「指導者の自己省察文化」にあります。
日本でも頻繁に耳にする「何回言ったらわかるんだ!」このフレーズは象徴的です。
実は海外では、ほとんど聞かれません。なぜか?
そこに“選手が自分で考える国”が生まれる理由があります。

①成果を出し続ける国ほど「失敗の見方」が違う
オランダ、スペイン、デンマークなどでよく見かける光景があります。
1つのプレーでミスが起きる
↓
すぐに「誰のせい?」ではなく
↓
「なぜそう判断したのか?」を丁寧に探る
ここでの焦点は「結果」ではなく、選手が何を見て、どう捉え、どう判断したか。
つまり、失敗の“意味”を扱う文化なんです。
対して日本では、
・その瞬間の結果に強い価値を置く
・ミス=技術不足と捉えることが多い
・改善より反省が中心になりやすい
という傾向があります。
結果、選手は「失敗しない選択」を優先するようになります。
これは長期的に「考える力」を奪ってしまう。
②海外は“指導者が自分を見直す文化”が圧倒的に強い
ここが最大の違いです。日本でよく聞く言葉があります。
「何回言ったらわかるんだ!」
海外では、この言葉は指導力が問われる瞬間です。
なぜなら、
何回言っても選手が理解していない=伝わっていない = 伝え方が間違っているのはコーチの側
という前提が共有されているからです。
◆ 海外のコーチの基本姿勢
・選手より先に自分の説明を反省する
・選手が理解できない原因を構造的に分析する
・伝わらなかった場合は指導者の責任と捉える
オランダやスペインのコーチたちは口をそろえて言います。
「ミスは選手のせいではなく、構造の問題だ」
だからこそ、子どもはミスを恐れず、積極的に判断するようになります。
③「設計図」を持つ指導者が多いのも共通点
海外では
- 何が原因で
- どんな現象が起きて
- 選手は何を選択し
- どの原則が適用されるべきだったのか
この“サッカーの設計図”をコーチ全員が確実に持っています。
だから、
・ミスの理由が説明できる
・子どもの判断を分解できる
・改善の道筋を示せる
これらが「当たり前」になっています。
④日本との違いが生む“学びの質”の差
日本の現場では、指導者が “結果” にフォーカスしているため…
- 子どもが責任を負わされる
- 「間違えないこと」を優先する
- 自分で考える前に「正解」を探しにいく
- 意見を出すと否定される経験がある
こうした経験が積み重なります。
一方、海外では、
- ミスはチーム全体で扱う
- 子どもが失敗を説明できるように導く
- 指導者が自己省察する文化
- 原則に沿って判断を振り返る時間がある
結果として、“考えることが日常”の子どもたちが育つという構図になります。

⑤sardanaで起き始めている変化
sardanaの子どもたちが、自分の言葉で状況を語り、仲間同士で意見を出し合えるようになってきた理由は、まさに、
・ミスを責めない
・判断を言語化する
・対話で解決する
・指導者が答えを渡さない
という海外の育成文化と同じ条件を整えているからです。
そして何より大きいのは、指導者たちの姿勢。
『子どもを叱る前に、自分を見直す。』
この姿勢そのものが、子どもが“主体的に考える環境”をつくります。
最後に:考える選手は「偶然」では生まれない
海外の名だたる育成環境から学べることは、実は技術やメニューではありません。
それは、
失敗の捉え方 × 指導者の自己省察 × 子どもの判断を尊重する文化
この3つが揃うことで、「考える選手」が生まれるということ。
子どもは、大人に“どう扱われるか”で学び方そのものが変わります。sardanaは、これからも“考えることが当たり前の子どもたちが育つ場所”を目指していきます。

それでは今日はこの辺で。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。このブログが、未来を考えるヒントになってくれたら嬉しいです。
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※江戸川区で、子どもが自分で考えるサッカーを体験できる sardana の取り組みはこちらから。↓

