SARDANA SOCCER ACADEMY

3才〜|東京都江戸川区サルダーナサッカーアカデミー

vol.12 |子ども達から気づかされたこと|子ども同士のケンカは“成長の瞬間”だった

vol.12|子ども達から気づかされたこと|子ども同士のケンカは“成長の瞬間”だった

子ども同士のケンカは“成長の瞬間”だった
― 大人が手を出す前に見えてくるもの ―

こんにちは、須賀亮祐です。
少しお休みしていましたがsardana ブログ再開します!

子どもたちとサッカーをしていると、小さなケンカや言い合いに出会うことがあります。

大人としてはつい、
「止めたほうがいいかな?」
「今すぐ仲裁しなきゃ」
と思ってしまいますよね。

でも、ある日ケンカが起きたとき、僕が介入する前に子どもたち自身が解決してしまったことがありました。そしてその出来事から、僕は大きな学びをもらいました。

それは、ケンカは“悪いこと”じゃなく、むしろ成長の瞬間かもしれないということです。

子どもたちは「話し合う力」を思っている以上に持っている

ある日、ちょっとした誤解から、2人の子どもが言い合いになりました。
空気がピリッとした瞬間、大人の僕は仲裁しようと一歩踏み出しました。

でもその瞬間、周りの子が自然に輪に入り、こう言いはじめました。

「さっきこう言ってたよ」
「じゃあ次はこうする?」
「ごめん、そういうつもりじゃなかったんだよね」

僕はその光景に、足を止めました。大人が口を出すより、はるかに早く、上手に、子どもたちは解決してしまった。その姿は、僕が思っていた以上に成熟したものでした。

発達科学が示す「対立は社会性の練習」

これは僕の感覚だけではなく、発達心理学でも明確に示されています。

6〜12歳の子どもは、「社会的交渉力(ソーシャルスキル)」が急速に育つ時期。
この力は、

  • 意見がぶつかる
  • 言いすぎて後悔する
  • 謝る
  • 相手を理解する

こうした経験を重ねることでしか育ちません。

つまり、
ケンカ=社会性を育てる大事な“練習の場”
なんです。

大人がすぐ介入すると、その経験が奪われてしまうこともあります。

チームや組織も同じ。「対立」は成長のステージ

僕が以前、チームビルディングを学んだ時、どんな組織にも成長過程には必ず
「対立(Storming)」という段階があると教わりました。

これは「タックマンモデル」と呼ばれるチーム成長の理論で、どの優れた組織も、対立の時期を越えて強くなっていきます。

対立が起こらない組織は、

  • 本音が言えない
  • 形だけまとまっている
  • 深い信頼関係が育っていない

そんな状態のことも多い。

子ども同士のケンカもまったく同じです。本音を出し合える関係の中でしか、ほんとうの信頼は育たない。子ども達は自然と大切なことを練習しているのかもしれないなと思います。

日本文化では「対立=悪いこと」に見えやすい

ただ、日本には

  • 空気を読む
  • 波風を立てない
  • 言わないのが美徳

という文化が根強くあります。

そのため、
「対立=ケンカ」「ぶつかる=悪いこと」
と捉えられやすい側面があります。

結果として、

  • 意見を言うことが苦手
  • 衝突を避けようとしすぎる
  • 話し合いが続かない

といった課題が生まれやすい。

これを変えるための鍵が、子ども時代に“言ってもいい・ぶつかってもいい”経験を積むこと
なんです。

海外では「対立=成長のプロセス」として扱われる

一方、スペイン・オランダ・クロアチアなど欧州の多くの国では、対立は自然で必要な成長のステップという考え方が浸透しています。

スペイン

大人は“安全を守るだけ”。
解決は子どもの役割。
感情のぶつかりも表現のひとつ。

オランダ

「間違いは宝」の文化。
問題解決も子どもがリードする。

クロアチア

自己主張が尊重され、ぶつかり合うことは前向きな行動とされる。

さらにヨーロッパの指導者資格(UEFA)でも、「子ども同士が対話で問題を解決する」 ことが重視されています。じつは、世界的にもスタンダードな価値観でもあります。

sardanaでは「子どもたち自身が決めたルール」がある

sardanaの学年の中には、子どもたちが自分たちで「何かあったら話し合う」というルールを決めている学年がたくさんあります。これは大人の指示ではありません。

子どもたち自身が
「話せばわかり合える」
「言わないと伝わらない」

という経験を重ねて、自然に選んだやり方です。

話し合いが始まると、

  • 言葉が詰まっても一生懸命伝える子
  • 相手の気持ちを代弁する子
  • 冷静に整理する子

など、それぞれの個性が現れます。

僕はこの時間こそ、練習以上に価値のある“生きた学び”だと思っています。

大人にできるのは「判断」と「環境づくり」

もちろん、すべてのケンカを放置していいわけではありません。

大人が介入すべきケース

  • 叩く、蹴るなどの暴力
  • 安全が脅かされる行為
  • 一方的な攻撃やいじめ構造

そこはしっかり守る必要があります。

ただ、価値観の違いから生まれる“ぶつかり合い”や“話し合い”は、子どもが成長するための大切なプロセスです。

大人にできるのは、

● 安全への判断
● 話し合いやすい雰囲気
● すぐに答えを与えない姿勢

これだけで十分、子どもたちは自分で育っていきます。

今日から家庭でできるのは「10秒だけ待つこと」

親としてできる一番簡単なことがあります。

すぐ助言したり解決したりせず、10秒だけ待つこと。そして、

「どうしたかった?」
「今どうしたい?」

と質問に変えるだけで、子どもは自分で驚くほど整理を始めます。

おわりに

子ども同士のケンカは、ただのトラブルではありません。

そこには、

  • 自分の気持ちを伝える力
  • 相手を理解する力
  • 折り合いをつける力
  • 主体的に行動する力

が詰まっています。

大人が少しだけ引いて、子どもたちの力を信じて見守ることで、子どもたちは自分で育つ力を伸ばしていきます。

今回の記事が、そんな子どもたちの姿を一緒に大切にしていくきっかけになれば嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

このブログが、子どもたちの育ちを一緒に見守るヒントになってくれたら嬉しいです!

子どもたちや皆さんも、日々いろんな経験をされていると思います。
よかったら感じたことを教えてもらえると励みになります!

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保護者の方々から寄せられたお声

始めた当初より、ポジションや戦術など理解し練習に参加している姿をみて頑張っているなと感じました。また、練習を見に行った際、練習後のグランド整備などを進んでしていて成長しているなと思いました。
自分の意見を言うだけでなく、みんなが楽しく出来るにはどうしたらいいか考えて行動に移すようになって成長を感じます。上手く話し合いが出来なかったと帰宅後反省したり試行錯誤してる様子がすごいなと感じます。
試合中、仲間のミスを励ますような声がけができていると聞きました。