|ヒストリー|vol.9 プロへの道と、自分自身との向き合い
クロアチアでつかんだはずの夢、そして見えた次のステージ

こんにちは、須賀亮祐です!
前回のvol.8では、クロアチアでの1部リーグテストを通して、新たな育成の視点を得たお話をお届けしました。のきっかけについて綴りました。
今回はその続き。テスト後の出来事、そして、僕がプロとしての自分と向き合った経緯についてお話したいと思います。
『プロ契約、その寸前で』
クロアチア1部のクラブでのテスト後、監督から「契約したい。来週から試合に出てほしい」と言われました。翌週にはクロアチアのトップクラブとの試合も控えていて、期待に胸が膨らんでいました。
ところが、一つ大きな問題がありました。
僕にはエージェントがいなかったため、オランダリーグからの移籍手続きに時間がかかってしまったのです。
結果、FIFA登録の期日にたった1日、間に合わず、そのシーズンは、どのクラブにも所属することができなくなってしまいました。

『冷静な自己評価と、見えた景色』
その後、クロアチア2部のクラブと契約が決まったものの、1部とのレベルの差は大きく、いろいろなことを考えました。
「もし、本当に実力がある選手だったら、他のクラブからも声がかかったんじゃないか?」
「ビザや手続きを乗り越えてでも、僕と契約したいクラブが他にないのはなぜだろう?」
自分自身を客観的に評価する、冷静な時間がそこにはありました。

そして、クロアチアでの挑戦を終え、最後のチャンスとして日本でのプロテストを受けることを決意し、帰国しました。
『原点への回帰』
クロアチアで過ごした日々は、サッカーの奥深さだけでなく、自分自身と向き合う時間でもありました。
日本での勝手なイメージで、「良い環境=良い育成」だと思い込んでいましたが、クロアチアのボコボコなグラウンドが、かえって「選手が自ら工夫する力」を育てていました。
恵まれた環境が恵まれた才能を育むわけではない。むしろ、何か足りないからこそ生まれる創意工夫やオリジナリティが、その選手の武器になるのかもしれない。
そんな新しい育成の形に気づかされました。
同時に、自分自身にも問いかけるようになりました。
いつの間にか、プロになることが「目的」になって、サッカーをする「理由」を見失っていたのではないか。
結果や評価は、プロとして当然求められるもの。
でも、それはサッカー選手の道のりの途中にあるもので、その先にも自分の道は続いています。
プロとしてサッカーと向き合う中で、終わりを意識した行動が、どれだけ大切かということに気づかされました。
改めて自分と向き合う中で、僕が本当に求めていたのは、子どもの頃のように、夢中でボールを追いかける“楽しさ”でした。

“楽しさ”の中にある成長。
“自分らしさ”がにじみ出るプレー。
そこにこそ、サッカーの本質があると、改めて確信しました。
『最後に』
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
僕自身とても周りの人たちに恵まれていて、たくさん支えてもらい、今があると思っています。
全ては書ききれないですが、このブログが、子どもたちの変化を一緒に見守るヒントになってくれたら嬉しいです。
子どもたちや皆さんも、日々さまざまな経験をされていると思いますので、よかったら「いいね」ボタンをお願いします!
それでは次回もお楽しみに。
