|ヒストリー|vol.1
『ただ、毎日ボールを蹴っていたあの日から』
サッカーが“ただの遊び”から“人生の一部”に変わった瞬間

こんにちは、sardana代表の須賀亮祐です!
今回から【ヒストリー】シリーズをお届けしていきます。
まずは、僕自身が「なぜこのクラブをつくったのか?」
その出発点となった、サッカーとの出会いと原点についてお話しします。
僕がサッカーを始めたのは、小学5年生のとき。きっかけはいまだに鮮明に覚えています。
あの日の放課後。
真っ暗な校庭で、ボールが見えなくなるまで、みんな汗だくで楽しそうに走り回っているメンバーがいました。
当日図工の先生が立っていて、サッカークラブということを教えてくれました。
親にも相談せず、その場で「入りたい!」と何も考えず先生に伝えてからは、とにかく毎日、ボールを蹴るのが楽しくて仕方ありませんでした。

そんな中で、人生を変えるような体験が訪れました。
江戸川区選抜として参加したオーストラリア遠征です。
- 初めての海外
- 初めての芝生のピッチ
- 初めてナイターでの試合
- そして、観客の歓声に包まれたスタジアムでプレーする感動
プレーのひとつひとつに声が上がって、「サッカーって、こんなに人を熱くするものなんだ」と心から感じたあの瞬間が、サッカーが“遊び”から“かけがえのないもの”に変わった瞬間でした。
中学生になって部活に入り、いきなり1年生キャプテンに。
顧問の先生はとても熱心でしたが、陸上専門の方で、何をやるかは自分たち次第。
当時は今のようにインターネットもYouTubeもなく、テレビで海外サッカーを見られるのは週に30分程度。
どうしたらもっと良いサッカーができるか。みんなが楽しくなるのか。そのためにはどんな練習が必要か。そのヒントを探して、図書館や本屋で立ち読みして、サッカーの本を片っ端から読み漁る日々でした。
正解も答えもわからないまま、試行錯誤して、仲間とぶつかって、失敗や成功を繰り返す日々。でもどこかに、“考えるサッカーの楽しさ”がありました。
高校では全国レベルのチームに入り、ハイレベルな環境の中で学びましたが、同時に、「決められた動き」を求められるサッカーに矛盾も感じていました。
そんな中で参加したオランダ遠征。
そこでは、プロのオランダ人コーチが、なぜか毎回、練習や試合のあとに僕だけを呼んで1対1のミーティングをしてくれました。
最初のミーティングで言われた一言が今も忘れられません。
「今日、君はどんなテーマでトレーニングしていたの?」
「え?自分でテーマを考えるの?」
「そうだよな。サッカーって自由で。これが楽しくて始めたんだよな。」
その瞬間、依存してしまっていた自分に気づき、自分の中で忘れかけていた“自分で考える楽しさ”が、一気に戻ってきた感覚でした。

同時に、「もっとサッカーを学びたい」そして「自分が目指す理想の選手になるには、オランダでプレーする必要がある」と確信しました。
プロになるため、というより、「自分らしいサッカー」を体現できる環境がオランダにあって、より自分の目指すサッカーを実現するために、オランダでできるだけ高いレベルでプレーすること。
それが目標であり、オランダへ行くと決めた1番のきっかけでした。
この体験が、sardanaの土台である「教えないけど、育つ」という考え方につながっています。
次回は、僕が「オランダでサッカーをしたい」と決めた高校3年の夏から、実際に渡航のチャンスをつかむまでのエピソードを綴ります。
進路を変える決断、身近に前例がない中での行動、 そして“ゼロからスタートした海外サッカー”の始まりをお届けします!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
僕自身とても周りの人たちに恵まれていて、たくさん支えてもらい、今があると思っています。
全ては書ききれないですが、このブログが、子どもたちの変化を一緒に見守るヒントになってくれたら嬉しいです!
子どもたちや皆さんも、日々さまざまな経験をされていると思います。
よかったら、「いいね」ボタンをお願いします!
それでは、次回のブログもお楽しみに。
